熱風ヒーター用コントローラー (エアー回路が分離)
精密コントローラ AHC-2
精密な制御が可能,高機能,低価格ヒーターの過熱を防止する機能があります。供給電源 100v~240v負荷電流 10A-max.200v電源ならば2kwの熱風ヒータまでコントロールできます。外付けSSRの増設で25A,45Aに対応できます。
外観は適時変更する場合があります。現在の仕様は塗装ではなくステンレスケースです。
温調器を使う上で最も重要なのはP・I・D値の設定です。これを決める方法として温調器にはオートチューニング機能が有ります。しかし多くの場合はこれよりも推奨値P=40,I=25,D=1を入れた方が結果は良いと思いますが、オートチューニングでも比較的妥当な数値を探してくれる場合もあります。しかし両方式とも動作がベストとは言い難い場合も多く、その場合は手動設定で微調整します。安全に運転するにはP値を40程度にし、I値で応答速度を調整します。オーバーシュートする様ならI値を大きくします。それでもだめならP値、I値ともに大きくします。速い応答速度を求めるならI値又はP値を小さくしますが、オーバーシュートしやすくなりますから慎重に扱ってください。オーバーシュートするとヒーターを痛め寿命を縮めます。瞬時断線もあり得ます。
| AT時の最低エアー量 F=45×電力÷900 | |
| 定格電力 | 最低エアー流量 |
| 350w | 18L/min. |
| 440w | 22L/min. |
| 1kw | 50L/min. |
| 2kw | 100L/min. |
| 3kw | 150L/min. |
| 6kw | 300L/min. |
オートチューニングをされる場合はエアー量を右上の数値以上で行ってください。これ以下の流量でオートチューニングされると、この操作中に1000℃を超える熱風温度に達し、瞬時に焼け切れる場合があります。
オーバーシュートを防ぎヒーターを守る最も有効な手段は出力制限をかける事です。この温調器では「oh-1」に制限する%数値を入れれば、それ以上の出力はしなくなります。必要以上の電力を加えなければヒーターは焼損しません。
ヒーター定格電力をP[w]、エアー流量をF[L/min.]、熱風温度をT[℃]とすれば出力制限値は
出力制限={(0.02×F×T÷P }×125
温調器のoh-1に上記数値を入れておけばヒーターを瞬時に焼き切る恐れはほとんどなくなります。ただしエアーが規定通り流れていた場合に限ります。立ち上がり時間を早めるには上記数値を少し大きくします。ただし大きくすればヒーターを痛め断線するリスクは上昇していきます。
特に速く立ち上げる必要が無ければ、ヒーターはゆっくり立ち上げた方がヒータは長持ちします。また冷却時も注意が必要になる場合があります。大流量エアーで使用される場合、エアーを流した状態で電源を切ると各部で急激な熱収縮が起こり、絶縁物や発熱体にストレスを与え、割れや金属疲労による寿命短縮、トラブルの原因になります。
| 制御方式 | PID+高速サイクル制御(ゼロクロススイッチング) |
| 安全機能 | ヒーターの過熱防止機能,その他 |
| 温度設定,表示 | デジタル式 |
| 電源 | 100v~240v¥(電源電圧はこの範囲でフリーですが、ヒータの定格電圧は電源 |
| 電源 | 100v~240v(電源電圧はこの範囲でフリーですが、ヒータの定格電圧は電源 電圧と同じか、電源電圧より高い電圧のヒータを採用して下さい) |
| 負荷電流 | 10A-max.(使用できる熱風ヒーターは200vタイプで2kwまでです) |
| 使用方法 | AHC1型と同じです。 |
| サイズ | 幅82mm×高さ115mm×奥行193mm(本体部分のみ。突起部,足等は除く) |





