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                  エアーヒータの耐圧力について


   エアーヒータの耐圧力は、ガラス管部が一部でも露出している品種は安全のため 0.2 MPa
   ( 約 2 kg/cm2) としております。

   尚、普通に使われている限りエアーヒータに加わる圧力は 0.05 MPa ( 50 kPa) 以下です。
  → エアー供給圧力データ

   コンプレッサーの元圧や配管圧がたとえ0.8 MPa 以上あろうと、それがそのまま加わる事
   はありません。使われる場合には必ず流量調整用のバルブがあるはずであり、圧力はその
   バルブを通過することにより 数十分の一とかの値になります(下図参照)。 

   PHタイプの様に金属ケースで覆われている品種はインラインで使われることがあり、そ
   の場合ヒータ全体に高いエアー内圧が加わる可能性があります。
   そのため、この様な品種は耐圧を 0.6 MPa としておりますが、ご要望があれば、もっと耐
   圧力の高いヒータの製作は可能です。

   ここで耐圧力というのは破壊しないという事であり、全くエアー漏れがないということで
   はありません。このヒーターはリード線にガラス布巻き電線を使う場合が多く、この場合、
   高いエアー圧力が加わると布の隙間から多少のエアー漏れがありました。しかし2010
   年の改良(特殊処理)により、ほとんどこの漏れも無くなりました。

 

 上図はエアーヒータの簡単な使用方法の一例です。ここで例えば圧縮気体源がコンプレッ
 サーだとすれば0.8MPa(8気圧)程度にもなります。
 
 しかし流量調整用バルブを絞って所定の流量を流すと、一般的には上図の様にバルブの前
 後で大きな圧力差ができ、エアーヒータにつながるホースには0.3気圧程度しかかかって
 いません。

 更にエアーヒータの中を通り抜けると、また圧力が少し下がり、エアーヒータの内部圧力
 は0.25気圧とかの値になります。

 このようにエアーの流れに抵抗するような所を通ると、その前後で圧力差ができ、そこを
 通過する事でエアーの圧力が低下していきます。

 つまりどんなに高い圧力のエアー源にエアーヒータを接続したとしても、流量調整バルブ
 などで流量をコントロールすると、一般的には0.5気圧以下まで圧力が下がってエアー
 ヒータに供給されることになります。.

 そしてエアーヒータから吹き出すと、その圧力はほぼゼロになります。尚ここでいう圧力
 とは大気圧に対する相対的な圧力です。









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