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               熱風ヒータのガラス管内温度分布について 
                                     
熱風ヒータのガラス管内の温度分布は一定ではありません。下図は内径φ12.5の石英ガラス管を使った熱風ヒータ(15AHタイプ)のガラス管内温度分布を測定したものです。内蔵温度センサーの設定温度550℃に対し、実際に測定すると、石英管内温度に、このようにかなりの差(バラツキ)があります。従って内蔵温度センサーの位置の少しの違いでも±10%程度はすぐに誤差として表れます。

これはエアーの流れの不均一さや渦巻き,逆流などの影響によるものです。逆流は石英管の内側壁を伝って10mm以上の奥まて逆流します。

逆流の解説→https://www.fintech.co.jp/nf-SAH/Backflow.htm

従って熱風ヒータに関しては、あまり設定温度の絶対値に神経質になっても意味が無いことです。温度センサーを使って温調をかけるメリットは温度が安定することですが、温度の絶対的な値にあまりこだわらないでください。

多数の熱風ヒータを使った場合、設定温度を同じにしていても、実際の温度はかなりバラバラになります。                               
この温度分布ができる原因としては、ガラス管壁近くはガラス管壁で冷却されるのと、逆流してくる外気のために熱風温度は低下します。そして発熱体から離れるほど(下端にいくほど)温度は急激に低下していきます。これも外気の逆流,混入によるものです。またエアヒータの発熱体もガラス管内で多少は動けますし発熱体自体の製造上のバラツキもあります。これらはある程度やむおえないものと考えています。

                                       
                                        
 

    参考資料  熱電対の規格    






      弊社で使用している熱電対のクラスは2(スタンダード)です。       
      この資料は二宮電線工業(株)様のwebページからのコピー。
      弊社製品の熱電対はほぼ全て二宮電線工業(株)様のものです。
      
                                       

                                         


  
          

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