一般名称:熱風加熱ヒーター,熱風ヒーター,エアーヒーター
http://www.fintech.co.jp/
標 準 型 の 熱 風 ヒータ
SAH シリーズ 一覧表
「標準型の熱風ヒータ」とは、Fe-Cr-Al系電熱線からなる高密度花巻発熱体を石英管の中に配置し、その中にエアーを通して加熱する構造の熱風ヒータです。
常温〜800℃(最高900℃)の任意の温度の熱風を安定して吹き出すことができます。
基本構造としては熱風ヒータユニットをステンレスパイプ製のケースに入れており、内蔵するヒータユニットが1本のものと6本並列になったものがあります。
非常に高効率で超小型サイズに作れます。安全、高安定,クリーンな熱風ヒータです。高圧力,高流速の熱風も作れます。
ただし通常のご用途では全く問題ありませんが、電熱線が露出しているために顕微鏡レベルの塵が少し発生します。クリーンルーム等では問題になる場合がありますので、その場合はCLHシリーズの熱風ヒータか光加熱をご採用ください。
取り扱いの詳細につきましては「
概要,取扱説明
」をご参照ください。エアー以外の気体も加熱できます。
「
エアー源
」「
電源
」や「
専用コントローラ
」もご参照ください。
下表はSAHシリーズを加熱管の太さ,数を基準に分類したものです。
サイズ,パワー(電力)などからご要望に近い物を下表で見当をつけ、その行の「Go」マークをクリックして詳細ページにジャンプして具体的にご検討ください。ヒータ電力[w]≒0.025×流量[L/min]×熱風温度[℃]の関係です。
10Hシリーズ
15×6PHシリーズ
4Mシリーズ 最小型
分類
(加熱管太さ)
電力
(適合範囲)
接続方法
Go
備 考
4シリーズ
50w〜150w
ゴム管
加熱管φ4mm
6シリーズ
100w〜200w
ゴム管
加熱管φ6,金属ケースφ8
10シリーズ
100w〜800w
PTネジ
10Sシリーズ
組合せ型
加熱管φ10,金属ケースφ13
10Hシリーズ
一体型
15シリーズ
500w〜1kw
PTネジ
加熱管φ15,金属ケースφ19
18シリーズ
1kw〜3kw
PTネジ
加熱管φ18,金属ケースφ22
29シリーズ
2kw〜6kw
PTネジ
加熱管φ29,金属ケースφ34
10×6シリーズ
1kw〜2kw
PTネジ
加熱管φ10×6本,金属ケースφ38
15×6シリーズ
3kw〜6kw
M48ネジ
加熱管φ15×6本,金属ケースφ50
18×6シリーズ
3kw〜15kw
M58ネジ
加熱管φ18×6本,金属ケースφ60.5
29×6シリース
12kw〜30kw
フランジ
加熱管φ29×6本,金属ケースφ101.6
Fシリーズ(ワンタッチ継手付)
接続チューブはφ6又はφ10
特に高温(900℃)に対応したもの。
銀ロー付けスペシャルヒータ
セラミックベース型
金属ケースを使わない構造
左は密着花巻コイルの発熱体サンプル。この中をエアーがすり抜けていくと、発熱体温度の約70%の温度までエアーは加熱される。
尚、風速を落とすほど伝達熱量は減るが、温度差は小さくなるので、高温用ヒータは流速を遅くした設計となっている。
逆に高温が必要ない場合には流速を大きくすれば標準的なものより同サイズで2倍以上の電力を熱風に与える事ができる。
SAHヒータの耐圧力,耐流量について
SAHシリーズは耐圧力の基本を0.6MPaとしています。ただしこれとは別に耐流量も考慮しなくてはなりません。最大耐流量は(その機種の定格電力×0.15[L/min.])を基本としておりますが、特殊処理を施すことにより、前記数値の5倍程度まで耐流量を大きくする事ができます。
またインラインでご使用の場合には高圧力がヒータ全体に加わるので、リード線引出し部よりのエアー漏れが問題になる事が多かったのですが、これも特殊処理により、漏れはほぼゼロになっております。
SAHヒータの発熱体温度と熱風温度,ヒータ寿命について
SAHシリーズは発熱体と加熱気体が直接接触します。外形はコンパクトですが高密度発熱体により、その表面積は非常に大きく、加熱気体温度と発熱体温度の差は300℃程度と非常に熱伝達効率が良いものです。そのため通過気体を約800℃まで加熱できます。
高温用として使われる場合は実際に加える電圧を定格電圧の60%前後(電力では定格の約1/3)にとどめ、エアー流量をそれに応じて低下させれば900℃程度までの高温熱風も得られます。
発熱体の寿命は発熱体温度が1100℃あたりを境界として、それ以上では急激に寿命が低下します。1150℃では数百時間以下となります(電熱線の太さやその他条件により同じ温度でも寿命には差がでます)。
発熱体温度1100℃では数千時間の寿命が期待でき、1050℃以下であれば数年間といった寿命もあり得ます。この発熱体温度での熱風温度は通常、300℃ほど低い値です。つまり発熱体温度が1100℃であれば熱風温度は約800℃です。しかし前記したように電圧を60%程度まで落として使えば、温度差は200℃程度まで接近します。つまり発熱体温度1100℃のときに熱風温度は約900℃になります。
このようにSAHヒータの寿命は主に発熱体温度により決定されます。しかしヒータの寿命に関してはメーカとしての保証は困難です。
内蔵する温度センサーの精度について
内蔵する熱風温度センサー(オプション)ですが、これは熱風温度の基準として使えるほどの精度はありません。熱風温度の設定は別の基準温度計により行い、そのときの内蔵センサーの温度を運用する場合の基準としてご使用ください。同一ヒータでの温度の再現性は比較的良好ですので、運用基準としては十分に使用可能と思います。ヒータを交換した場合などは基準温度計による運用温度の再設定が必ず必要になります。
組込温度センサーの精度が悪く温度基準として使えない理由は、熱風ヒータ内部は複雑な気流状態,温度分布であり、ヒータ内部に設けたセンサーでは平均熱風温度を計測するのは困難で、センサーの位置などによりかなり大幅に測定温度が変化するためです。これはいくらセンサー位置精度を向上させてもあまり改善しません。
内蔵温度センサーによるヒータの過熱防止
熱風温度センサー以外にオプションで発熱体温度センサーを付ける事も可能です。これの使い方は、主に発熱体の過熱焼損防止です。もし何らかの事故で供給エアーが止まったり大幅に減少したりすると、発熱体温度センサーの出力温度は通常状態から急激に上昇に転じます。これを検出すればエアー停止事故があっても、ヒータを焼損させないように保護できます。
内蔵温度センサーの寿命について
温度センサーとして通常はK熱電対を使用します。しかしヒータのサイズによっては十分な太さの熱電対が使えません。金属ケースがφ13のタイプでは素線径がφ1.0,金属ケースがφ8のタイプではφ0.5のものしか使えません。
温度センサーは発熱体の中央を通る構造のため、発熱体とほぼ同じ温度にさらされる事になります。それでも多くの場合は熱電対の寿命が問題になることはございませんが、SAHヒータを特に高温でご使用になる場合には内蔵温度センサーの寿命が不十分になる場合があります。このような場合には内蔵温度センサーをRタイプ(白金系)でご指定ください。型番に追加するオプション記号は /+S(R) です。2本センサーの場合は/+2S(R)となります。
RoHS指令への対応について
基本的に弊社製品は危険な物質を使わないよう厳重に注意して製作しております。SAHについても、全てRoHS対応を完了しました。
関連情報 右上段メニュ,左メニュもご参照ください。
*
項 目
Go
備 考
*
熱風ヒータの概要,取扱説明
*
熱風ヒータの使い方の詳細があります
*
熱風加熱のビデオ
*
ハンダを溶かす実験や木材を焼切る実験ビデオ
*
熱風ヒータの特性
*
熱風ヒータの電圧-流量-熱風温度-エア圧力特性など
*
熱風ヒータ専用コントローラ
*
熱風ヒータを制御して目的の温度,流量の熱風を得る装置
*
エアー源について
*
各種エアー源の紹介。コンプレッサ,電磁ポンプ,ロータリブロア等
*
製品の価格
*
ほとんど全ての製品の価格指数一覧。価格そのものではありません
熱電対による温度測定
測定方法の詳細と、代表的な熱電対であるK熱電対とR熱電対のデータ
熱風ヒータの計算方法
計算によりヒータの必要電力や予想される熱風温度,必要流量等を算出
www.fintech.co.jp