資料 : 熱風加熱ヒーター用送風機                 Fintech.co.jp



     
エアーヒータ用のポンプ(送風機)について



 
  熱風加熱ヒータ(エアーヒータ)に使用できるエアーポンプとしては下記の様なものがあります。

   エアーコンプレッサーが一般的に使用されますが、ランニングコストやCO2排出削減の事
   を考えると省電力であることが望ましいです。ロータリーブロアや電磁ブロアはエアーコン
   プレッサーの 1/5〜1/10 の電力消費で済むので、適用可能な場合にはこれらも考慮する
   べきです。ご相談頂ければ、弊社で適正なポンプ類の選定も致します。 


  
種類   エアー圧力

100kPa≒1気圧
  ランニングコスト

 電力100wで得られ
 る風量
  イニシャルコスト

 100L/min.の風量を
 得るための設備価格
適合するエアーヒータ    
 ストレート解放型
         (A型)

 先端絞り型
    (B〜C型)

  コンプレッサー  約 800 kPa  約  12 L/min.  約 \ 80,000.  ◎ 使用可  ◎ 使用可
  ロータリーブロア  約   50 kPa  約  80 L/min.  約 \ 35,000.  ◎ 使用可  ○ 多くの場合
   に使用可
  電磁ブロア
  リニアポンプ
 約   15 kPa  約 100 L/min.  約 \ 25,000.  ○ 多くの場合
   に使用可
 △ やや圧力
   不足  
  リングブロア
 約     5 kPa  約 120 L/min.     × 圧力不足(SAH)
 △ CLHタイプは条
      件によっては可  
 × 圧力不足



エアーコンプレッサー (レシプロ型,スクリュー型,スクロール型)

全ての当社製熱風ヒータに適する。

ほとんどの工場や研究所にはこのコンプレッサーからのエアー配管(500〜800 kPa)があり、手軽
に使えるので小容量のエアーヒータを使うのであれば、これを利用するのがよい。ただしエアー圧
力が必要以上に高いので、使い勝手は良いがランニングコストは高い。

エアーヒータ専用のエアー源として新規に準備される場合にはお勧めしません。→ランニングコスト
が他方式の5〜10倍。また油分除去や水分除去の装置(エアードライヤー等)が必要。

騒音は一般的に大きいが、スクリュー型,スクロール型は比較的静かである。



     スクリューコンプレッサーの例 
     明治機械製作所 MAS4PKD
     440L/min. 850kPa 3.7kw 165kg
     実売価格 約¥450,000.
     エアードライヤー内蔵
     騒音 53dB/m
   



ロータリーブロア 
  

ほとんど全ての当社製熱風ヒータに適する。

大型浄化槽用などに作られているポンプなので連続使用に耐え、静かで長寿命。圧力が約 50 kPa
なので、ほとんどの場合にエアーヒータのエアー源として使用可能。150〜300 L/min. の製品が多く、
これの価格は10万円程度である。

オイルを使う機種が多いので、できればオイルトラップがほしい。使用条件によっては水滴の発生が
あるのでエアードライヤーが必要な場合もある。流量調整はバルブで絞ると圧力が高くなりポンプに
不具合が出る場合があるので、大気中に放出する(捨てる)ことでエアーヒータへのエアー流量を調
整する。しかしできればインバーターを使い、モーターの回転数をコントロールするのがよい。


推奨メーカー   


東浜工業(株)     http://www.tohin.co.jp
             ここの「ロータリーブロア FD型」など

大晃機械工業(株) http://www.taiko-kk.com/index.html
             ここの「ルーツタイプ ロータリーブロア TSS型,TSA型」など



  ロータリーブロアの例
  東浜工業 FD-300
  300L/min. 40kPa 400w 53kg
  実売価格 約¥110,000.


  上記用インバータの例
  富士電機 FRN0.75C1S-6J
  単相100vで三相200vモーター可
  適合モーター 0.75kwまで 
  サイズ 80×120×120mm 1.5kg
  実売価格 約¥27,000.
  2.2kwモータ用は約¥37,000.



電磁ブロア (リニアポンプ含む)   

当社熱風ヒータの 1kw 以下の機種に適する。

小型浄化槽用などに量産されている。比較的安価で連続使用に耐える。小さく静かで長寿命。
20〜100 L/min. の製品が多く、ロータリーブロアを使うほどのエアー量を必要としない場合に適す
る。

ただしエアー圧力が 15kPa 程度の機種が多く、圧力に余裕がないので使えない使用条件もある。

オイルフリーなので、そのまま接続して使える。流量調整は難しい。必要流量に適合したブロアを
選択し、そのままエアーヒータに直に接続して使うのが望ましい。又は放出(余ったエアーを捨てる)
により調節する。


推奨メーカー


安永エアポンプ(株)  http://www.fine-yasunaga.co.jp/y-ap/index.html 
              ここのLPタイプなど。ただし流量の少ないタイプは圧力も低い傾向なので
              注意を要する。エアーヒータの必要圧力特性をチェックすること。

大晃機械工業(株)  http://www.taiko-kk.com/index.html
               ここの「ダイアフラムブロア EL型」など



     電磁ブロアの例
     安永エアポンプ LP-80HN
     80L/min. 16kPa  80w 8.3kg
     騒音 35dB/m 
     実売価格 約¥20,000.

型名 電力 エアー量 圧力  価格
LP-40A 39w 43L/min. 12kPa ¥13000
LP-80HN 80w 80L/min. 16kPa ¥20000
LW-150 180w 150L/min 20kPa ¥45000
LW-250 310w 250L/min 20kPa ¥65000






(参考)ロータリーブロア用にお勧めのインバータ  

 富士電機製  Frenic-mini

 http://www.fujielectric.co.jp/fcs/jpn/new/frenic-mini/index.htm

 この装置を使えば一般電源(単相2線式のAC100v又はAC200v
 電源)で3相交流モーターが使え、しかも任意の回転数で回せま
 す。つまりロータリーブロアからのエアー吐出量を任意の流量に
 自在にコントロールできます。

 当社での実験によれば、1〜2Hzまで十分にコントロールでき、
 そのときの回転もなめらかで十分なトルクがありました。

 ロータリーブロアに付属しているエアータンクは小さいので、回
 転数を下げていくとエアー圧の脈動も大きくなります。その場合、
 流量調整バルブを設け、適度にエアー流を絞れば(ポンプの出
 口圧力を高めにする)脈動も少なくなります。 


■単相系列
項目 仕様
電源系列   単相200V 単相100V(*12)
形式(FRN□□□C1S-□□) FRN0.1
C1S-7J
FRN0.2
C1S-7J
FRN0.4
C1S-7J
FRN0.75
C1S-7J
FRN1.5
C1S-7J
FRN2.2
C1S-7J
FRN0.1
C1S-6J
FRN0.2
C1S-6J
FRN0.4
C1S-6J
FRN0.75
C1S-6J
標準適用モータ[kW](*1) 0.1 0.2 0.4 0.75 1.5 2.2 0.1 0.2 0.4 0.75



定格容量[kVA](*2) 0.3 0.57 1.1 1.9 3.0 4.1 0.26 0.53 0.95 1.6
電圧[V](*3) 3相, 200V/50Hz, 200V, 220V, 230V/60Hz
定格電流[A](*4) 0.8 (0.7) 1.5 (1.4) 3.0 (2.5) 5.0 (4.2) 8.0 (7.0) 11.0 (10.0) 0.7 1.4 2.5 4.2
過負荷電流定格 定格出力電流の150%-1min 200%-0.5s
定格周波数[Hz] 50, 60Hz     



相数・電圧・周波数 単相, 200〜240V, 50Hz/60Hz 単相, 100〜120V, 50Hz/60Hz
電圧・周波数許容変動 電圧:+10〜 -10% 周波数:+5〜-5%
瞬時電圧低下耐量(*5) 165V以上では運転を継続します。定格入力状態から165V未満に電圧低下の場合は,15ms間運転を継続します。 85V以上では運転を継続します。定格入力状態から85V未満に電圧低下の場合は,15ms間運転を継続します。
定格入力電流[A](*6)  (DCR付き) 1.1 2.0 3.5 6.4 11.6 17.5 2.2 3.8 6.4 12.0
(DCRなし) 1.8 3.3 5.4 9.7 16.4 24.8 3.6 5.9 9.5 16.1
所要電源容量[kVA](*7) 0.3 0.4 0.7 1.3 2.4 3.5 0.3 0.5 0.7 1.3

制動トルク[%](*8) 150 100 50 30 150 100
制動トルク[%](*9) - 150 - 150
直流制動 制動開始周波数:0.0〜60.0Hz, 制動時間:0.0〜30.0s, 制動動作レベル:0〜100%
保護構造(IEC60529) IP 20 閉鎖形, UL open type (*11) IP20
冷却方式 自 冷 ファン冷却 自 冷
質 量[kg] 0.6 0.6 0.6 0.8 1.7 2.3 0.6 0.6 0.7 1.2
(*1) 標準適用モータは富士電機の4極標準モータの場合を示します。
(*2) 定格容量は,電源系列が3相200V,単相200Vおよび単相100V系列の場合220V,3相400V系列の場合440Vの出力定格電圧で計算しています。
(*3) 電源電圧より高い電圧は出力できません。

(*4) キャリア周波数設定が4kHz以上(F26=4〜15),または周囲温度が40℃を超えて使用する場合は,( )内の電流値にてご使用ください。
(*5) JEMAの委員会が定めた標準負荷条件(標準適用電動機で85%相当の負荷)で試験しています。

(*6) 当社が定めた条件により算出した値です。

(*7) 直流リアクトル(DCR)(オプション)適用時の値を示します。

(*8) モータ単体でAVR制御OFF時の平均制動トルクの数値です。(モータの効率により変化します。)
(*9) 外部制動抵抗器(オプション(標準タイプ))を使用したときの平均制動トルクの数値です
(*10) 相間アンバランス率[%]=最大電圧[V]-最小電圧[V]/3相平均電圧[V]×67(IEC 61800-3(5.2.3)に準拠)2〜3%の場合は交流リアクトル(ACR)を使用してください。
(*11) UL規格のTYPE1(NEMA1)については,NEMA1キット(オプション)が必要です。
なお,周囲温度は-10〜+40℃の範囲で使用してください。
(*12) 単相100Vでは電源電圧100Vの条件下で軸出力および最大トルクについて、次の制限があります。
  軸出力(%) 最大トルク(%)
直流リアクトル(DCR)なし 90 150
直流リアクトル(DCR)あり 85 120
 




































































































































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